2011/09/12

スプライス(2009)

Splice (☆☆☆)@ WOWOW録画

劇場公開時に見損なっていたので、WOWOWでの放送を録画してみた。監督には、『CUBE』で一世を風靡したヴィンチェンゾ・ナタリ。主演にサラ・ポーリーとエイドリアン・ブロディ。ゼメキスとシルバーが立ち上げたホラー映画レーベル「ダークキャスル」の名があるが、完成品をみたダークキャッスルが配給権を買ったんだとさ。なんだ、そういう経緯だったのか。

遺伝子操作実験をしている科学者たちが使命感と科学的興味にかられ、実験で創りだした生物に人間のDNAを埋め込んだことから始まる話である。あまり事前の情報を持っていなかったので、最初に登場するチンコのような薄気味悪い生き物に知恵でもついて、密室となった研究設備内でこのクリーチャーと死闘を繰り広げる『エイリアン』みたいな話を想像していた。

しかし、みるみる成長した「生き物」は、コミュニケーション可能な高等知能をもつ「人間の亜種」に育っていく。人の手で作られた、人ではないモンスター。これは「フランケンシュタインの怪物」のバリエーションだったんだね。

しかも、この映画は、更に先にいく。この生き物に服着せて、化粧もさせて、誘惑されたからってセックスしちゃったり、反対にレイプされちゃったり、もうタイヘンな展開になるんですから。ええ。

だいたい、物語的には人が作った新種の生き物なのかもしれないが、どこぞの美人女優さんが特殊メイクとCGI加工で演じるこの「生き物」ってば、いってみりゃ、奇形人間なわけですよ。哀れなことに、この嫌がる奇形人間を監禁し、縛り付け、服ぬがせ、尻尾を切り落とし・・・って、ああ、それだけで、なんともヤバイ感じが漂ってくる。そこがこの映画の面白さだ。

映像的にグロいのは最初に登場したチンコみたいな生き物が互いに角出して殺し合い、血塗れになるシーンくらい。そこはストーリー的には意味のある伏線になっているけれど、描写の仕方はあからさまな観客へのサービスだといえよう。映画の基調になっているのは、人のようでいて人ではない生き物の生理的な薄気味悪さと、人間がそういう生き物を創りだして自分の自由にコントロールしようとすることに対する倫理的、宗教的な問題提起。割と面白かった。この映画の終わり方からすると、、、『ザ・フライII 二世誕生』みたいな続編ができちゃったりしてな。

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