2011/08/03

バウンティ・ハンター(2010)

The Bounty Hunter (☆☆★)@WOWOW録画

昨年見損なっていた1本が放送されていたので録画して鑑賞。「300」のジェラルド・バトラー主演で「賞金稼ぎ」ってんだから、どんなハードなアクション映画かと思うかもしれないが、これは彼とジェニファー・アニストンを組み合わせた、スクリューボール・コメディだ。

映画にも時折登場するバウンティ・ハンターは、公判に出廷しなかった被告人を追跡して捕まえ、その被告人が逃げてしまえば没収されることになる「保釈金」を貸し付けていた保釈金金融業者から報酬を得る職業だ。映画ファンには、ロバート・デニーロ主演の『ミッドナイト・ラン』でお馴染みだよね。

この映画では、ジェラルド・バトラー演ずるバウンティハンターが、とある事情で逮捕されていたのに公判を欠席し、お尋ね者扱いになってしまったジェニファー・アニストン演ずる新聞記者を捕らえる仕事を嬉々として引き受けるのだが、この二人、実は元夫婦。ジェラルド・バトラーとジェニファー・アニストンの組み合わせも悪くないし、うん、これは面白い設定だ、と思うよね。

ここに、ジェニファー・アニストンが追っていた事件の犯人やら、ギャンブル好きのジェラルド・バトラーに貸しのある金貸し、ジェニファー・アニストンに一方的に思い入れを持つ同僚などが絡んできてややこしくなり、その一方で、本当は好きなのに憎み合っていた2人が次第に寄りを戻していく、という、そういう話である。うん、これは面白くなりそうだ、と思うじゃない。

しかし、映画は快調なスタートをきったあと、中盤以降なぜかグダグダに失速していき、せっかく面白くなりそうなネタが、なんかわりと平凡なところに着地してしまう。謎解きやサスペンスを絡めて物語の推進力にしようとするのはよいのだが、話がそこに踏み込めば踏み込むほど、犯罪者としても、コメディとしても面白くなくなっていくのである。

ジェニファー・アニストン、完璧なスタイルで見た目は美しいが、やっぱり演技はあんまりうまくないよね。テレビで人気が出たあと、映画で代表作と呼べるものを持っていないのは、やっぱりそういうところじゃないかな、などと思った。本作はロマンティック・コメディ系統で重宝されているアンディ・テナントが監督。過去にはジョディ・フォスター、ドリュー・バリモア、ケイト・ハドソン、リース・ウィザースプーンらの出演作を手がけているんだけど、うーん、どれも平凡なんだよね、やっぱり。

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