Race to Witch Mountain ☆☆☆★ (@WOWOW録画)
劇場で見損なっていたドゥウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)主演のディズニー映画がWOWOWで放送されていたので録画鑑賞。ああ、楽しかった。ほんと。
本作、『星の国から来た仲間(1975)』のリメイクだという触れ込みだが、そもそもの原作があるらしく、その作者はアレグザンダー・ケイ。名前に聞き覚えあると思った人も多いだろう。そう、この人、宮崎駿『未来少年コナン』の原作としてクレジットされている「残された人々」の作者なんだね。
今回の映画では、ラスベガスのタクシー運転手をやっているロック様が一応の主人公だ。彼が不思議な少年・少女2人組を客として拾ったことから巻き込まれる、人類存亡をかけたアドベンチャー、という立て付けである。宇宙船や宇宙人の特殊能力を手に入れたい国家組織や、敵対する勢力が送り込んだ刺客から少年・少女を守り、政府組織が宇宙船を隠している要塞基地・ウィッチマウンテンに急げっ!
これ、ファミリー・ピクチャーではあるけれど、その出来栄えはかなりイイ。何がいいと言って、脚本の段取りが巧みで無駄がない。キャラクターの出し入れや活かし方もいい。ユーモアもあれば、ちょっとしたロマンスもあれば、主人公の更生もあれば、平和・環境というメッセージ性まである。こんなに盛り沢山なのにバランスが取れていて破綻していない。
演出のテンポも快調。子供向け・ファミリー向けを意識してか尺の長さは1時間40分程度なのだが、それ故に、非常に密度が高い。気持ちよく突っ走って後味の良い幕切れ。エンドクレジットで垣間見せる「その後」。いや、職人的に巧い。大作感はないけれど、丁寧。こういうのは気持ちイイ。
翻案・脚本のマット・ロペスはアダム・サンドラーの『ベッドタイム・ストーリー』、『魔法使いの弟子』なのでディズニー御用達ライターといったところか。共同脚本のマーク・ボンバックは『ダイ・ハード4.0』とか、トニー・スコット次回作『アンストッパブル』で売り出し中といった感じ?監督はアンディ・フィックマン。
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