今月の刊行は2冊。
『ドラえもん(10)』
今回は、1970年度生まれ(小学校入学1977年4月)が読んだドラえもん。1977年4月~1982年3月まで6年分、72話。今回もずっしり重い1冊。単行本未収録エピソードは2話程度。
1977年には、「コロコロコミック」が創刊されている。1979年4月に(2回目の)TVアニメ化。この巻の後半3年は、映画原作「大長編」の執筆と時期が重なっている。
そういう意味で、ここ何冊かは、まさにドラえもん人気の爆発と、その絶頂期に執筆された作品群が収録されている、といえる。このあたりの時期は、私がリアルタイムに読んでいた時期と概ね重なってきていることもあるのだが、絵的・形式的・内容的に「ドラえもんといえば、こういう感じ」という完成形であるように思う。
『オバケのQ太郎(7)』
こちらは小学2年生掲載集。1965年1月~1967年2月。26話中12話が単行本初収録。第1話はオバQが卵から生まれるところから始まっているが、これもまた別バージョン。
神成さんの初登場エピソードがある。最初は、隣に越してきた気難しいおじさん、という登場。次に出てくるときには、すでにドロンパが一緒に暮らしている。ドロンパは相変わらずツンデレで萌え死にそうなほど可愛い。
まだ読みかけなので、あとでコメントを追記するかな。
2010/10/28
2010/09/24
今月の藤子F不二雄大全集(第2期第2回配本)
昨年夏から刊行が開始された「藤子F不二雄大全集」を定期購読している。先月から第2期の刊行が始まった。今月の刊行は3冊、いつもより早めに届いたので、休みのうちに一気読みしてしまった。
『大長編ドラえもん(1)』
「のび太の恐竜」「のび太の宇宙開拓史」「のび太の大魔境」の初期傑作3本を収録。
『少年SF短編集(1)』
1975~1979の少年サンデー・同増刊に掲載された作品9本を収録:ポストの中の明日・ひとりぼっちの宇宙戦争・おれ、夕子・未来ドロボウ・流血鬼・ふたりぼっち・宇宙船製造法・山寺グラフィティ・恋人製造法。
『パジャママン/きゃぷてんボン他』
1973~1974のテレビマガジン・たのしい幼稚園・おともだち他に連載された「パジャママン」、1976のてれびくん連載「きゃぷてんボン」と1975おともだち掲載の絵物語風「とんでこい ようちえんバス」を収録。
「大長編ドラえもん」、「少年SF短編集」は、収録作品はどれも定評のある名作。大長編は単行本入手が容易だし、短編もいくどとなく編纂された短編集になんども収録されてきたものばかり。まあ、これを機会に再読、といった感じ。
だが、今回、この2冊、連載時のカラーページを再現しているのが売り物になっていて、ちょっと違った読み方もできる。これらのカラーページのなかで、単行本化に際しての描き足しが行われたコマがカラーになっていなかったりするのである。何を描き足したのか、それによって作品がどう膨らんだのかを理解できると思う。
さて、今月の目玉は、全作品単行本初収録となる「パジャママン」である。
これは、作品の存在を知らなかった。連載誌でわかるように幼年向けマンガではあるが、これがなかなか楽しい内容である。大昔に事故を起こして地中に埋没した地球外文明の意志を持った「宇宙船」と友達になった子供たちが、特殊な能力を発揮できるスーツ(パジャマ)をもらい活躍する話。表面的には「パーマン」のさらに幼年版といった風情。主人公たちも幼い子供だし、絵柄や説明は確かに幼年向けマンガ。しかしバックストーリーや設定にSFマインドを感じさせるし、それをストーリーに活かしているところが好印象。
併録の「きゃぷてんボン」は、しっかりものの少年主人公に、子供みたいな発明家の父という組み合わせが珍しい。あと、パーマンに出てくる百面相が本作にも客演している。
ちなみに、『パジャママン/きゃぷてんボン他』の帯に、「第2期全33巻」とあるべきところ、「第1期全33巻」と書かれているミスがあったヨ。
『大長編ドラえもん(1)』
「のび太の恐竜」「のび太の宇宙開拓史」「のび太の大魔境」の初期傑作3本を収録。
『少年SF短編集(1)』
1975~1979の少年サンデー・同増刊に掲載された作品9本を収録:ポストの中の明日・ひとりぼっちの宇宙戦争・おれ、夕子・未来ドロボウ・流血鬼・ふたりぼっち・宇宙船製造法・山寺グラフィティ・恋人製造法。
『パジャママン/きゃぷてんボン他』
1973~1974のテレビマガジン・たのしい幼稚園・おともだち他に連載された「パジャママン」、1976のてれびくん連載「きゃぷてんボン」と1975おともだち掲載の絵物語風「とんでこい ようちえんバス」を収録。
「大長編ドラえもん」、「少年SF短編集」は、収録作品はどれも定評のある名作。大長編は単行本入手が容易だし、短編もいくどとなく編纂された短編集になんども収録されてきたものばかり。まあ、これを機会に再読、といった感じ。
だが、今回、この2冊、連載時のカラーページを再現しているのが売り物になっていて、ちょっと違った読み方もできる。これらのカラーページのなかで、単行本化に際しての描き足しが行われたコマがカラーになっていなかったりするのである。何を描き足したのか、それによって作品がどう膨らんだのかを理解できると思う。
さて、今月の目玉は、全作品単行本初収録となる「パジャママン」である。
これは、作品の存在を知らなかった。連載誌でわかるように幼年向けマンガではあるが、これがなかなか楽しい内容である。大昔に事故を起こして地中に埋没した地球外文明の意志を持った「宇宙船」と友達になった子供たちが、特殊な能力を発揮できるスーツ(パジャマ)をもらい活躍する話。表面的には「パーマン」のさらに幼年版といった風情。主人公たちも幼い子供だし、絵柄や説明は確かに幼年向けマンガ。しかしバックストーリーや設定にSFマインドを感じさせるし、それをストーリーに活かしているところが好印象。
併録の「きゃぷてんボン」は、しっかりものの少年主人公に、子供みたいな発明家の父という組み合わせが珍しい。あと、パーマンに出てくる百面相が本作にも客演している。
ちなみに、『パジャママン/きゃぷてんボン他』の帯に、「第2期全33巻」とあるべきところ、「第1期全33巻」と書かれているミスがあったヨ。
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