2009/05/30

Star Trek: Countdown (4)

J.J. エイブラムズが指揮を執る新『スター・トレック』の前日談である『Star Trek: Countdown』は、従来シリーズの最終作『Nemesis』に続く話で、24世紀が舞台となっている。だから、主に 『The Next Generation』シリーズのキャラクターが客演しながら話が進んでいくのだが、作中での扱いに不満の残るキャラクターもあり、納得がいかないことも多い。

作り手の立場で言えば、もう従来のタイムライン上にある24世紀ものを自ら手がけることはないわけだから、何が起こっても関係ないといったところだろう。でも、従来からのファンの立場、特に24世紀もののファンの立場でいえば、従来のタイムラインはそのまま平穏に温存されている方が嬉しいにきまっている。

まあ、それ以前の問題として、話が荒っぽいなぁ、と思うのである。

これが所詮「コミック」だからという前提があれば、超新星が宇宙を飲み込むだの、赤色物質(red matter?)で人工ブラックホール(!)を作るだの、(ブラックホールの先が過去につながっているのなら、超新星はどこにいっちゃうの?だの、)幼稚で頭の悪いアイディアも読み流すことが出来る。が、そのままストレートに映画版に引き継がれているようだから困ってしまう。

プロの仕事というより、ファン・ノベルの程度、というか。

まあ、長いシリーズの中には、これ以上にどうかと思うアイディアやネタもたくさんあったんだけれどね。(続く)

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