Star Trek: Countdown』は、J.J. エイブラムズが指揮を執る新『スター・トレック』の公開を前に発売されたコミックで、同作品の脚本家が映画の「プロローグ」、つまり、背景設定となるストーリーを書き下ろしたものである。
物語の舞台は24世紀。時間軸でいうと、劇場版第10作の『Star Trek: Nemesis』の後という設定で幕が開く。
ストーリーはこうだ。
映画版第10作(「TNG」第4作)である『Nemesis』(邦題『ネメシス S.T.X』)における事件の後、一応は政体の建て直しと民主化が進められていると思しきロミュラン。今ではおもてだった活動を行うことができるようになっていたスポックが、領域内で発生している超新星が巻き起こしている異常な事象に対しての警告を行う。これを放置すれば、やがてロミュランに、そして銀河全体に大きな災厄をもたらすという。
スポックはロミュラン政府に協力を申し出るが、懐疑的な評議会はこれを拒絶する。一方、評議会の決定に不服を持った鉱物採掘船の指揮官・ネロという男が、秘密裏にスポックへの協力を申し出る。
スポックの計画は、人工ブラックホールを生成することで超新星を葬りさるというもので、希少な鉱物資源と、バルカンの科学技術が必要であった。ネロから鉱物資源の供与を得たスポックだったが、技術供与に慎重な母国・バルカンの説得に手間取っているうち、超新星の影響がロミュランに及んでしまう。(続く)
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