さて、前回(1)では「出荷」から届くまでを書いた。出荷が文字どおり工場からの出荷であって、国内にきて、届くまでに思わず時間がかかったことに少々驚きを感じたので、そのことを書いていたら長くなってしまった。今回は、開梱から移行について書く。
さて、本当は27インチいっとくか、と思ったが、自制心を働かせて21インチにしたiMacである。しかし、それはそれ、それなりの大きさと重量のある箱である。開封して机にのせたら、あるいは使っているうちに感想も変わるのだろうが、箱が届いた時点では、21にしておいて良かった、と思わないでもない。
茶色の箱から化粧箱を取り出すのが意外と面倒。サイズがぴったりなので、逆さまにして重さで落ちてくるかと思っても、なかなかでてこない。横に寝かせて、化粧箱側についている持ち手で引っ張り出すのが一番良い。
で、開封。箱の中四隅の発泡スチロールで本体を固定、同梱物電源コード以外の同梱物は白い箱にひとまとめにして入っている。iPhoneやiPadのような感動的な凝縮感はないが、機能的、合理的にパッケージングされていることには違いがない。
今回、本体以外の同梱物は BrueToothのワイヤレス・キーボードとマジック・マウス、電源コード、説明書(Everything Mac)と、それ以外のもろもろをまとめた箱(ライセンス条件やら、OS/Applicationの光学ディスク2枚やら、アップル・ステッカーなど)。キーボードをUS仕様にしたほかは、追加の注文をしていないので、これが標準的な同梱物ということになるだろう。
"Everything Mac"には、スタートアップ的な説明から、メモリ増設方法から、ひと通りのことが書かれている。その小冊子の最初のページに、「このiMacはあなたのために生まれました」とか書いてあるのな。うーむ、こういう一言が泣かせるよね。昔からそういうくすぐりが上手な会社だ。
その他もろもろの中には、「リサイクル用のステッカー」も同梱されている。これを外から確認できる場所に貼っておくよう、とのこと。これが回収時のリサイクル料金が商品代金に含まれている証明になるので、なくすとリサイクル代が別途かかるという。このステッカー、納戸で寝ている古い iBook に貼って回収してもらおうかな、などと考えてしまった。そういえば、PowerMacG5のときもステッカー同梱があったかも。しまいこんじゃったな。。。
さて、箱から出したら、電源を入れて、移行作業だ。
移行元環境は、PowerMac G5 (2005) Single 1.8GB、12GB メモリー、80GB HDD (システム等)+ 350GB HDD (=iTunesライブラリ専用)OSは10.5。これを、LAN上の HDD(NAS)に保存されている TimeMachine のバックアップ・ファイルから移行しよう、というのが計画。
ここで当たり前のことに気づいた。現行iMacにはもうFireWireの古い方のインターフェイスはないんだね。NASのTimeMachineバックアップから以外の選択肢も考えていたのだが、FireWire800用のケーブルを持ってないから、ターゲット・ディスクモードは無理だ。NASを直付しようかと思ったら、これも当たり前かもしれないが、NAS側にあるのはHDD増設用のUSBインタ^フェースだけだった。事実上、NAS⇒LAN経由で移行するほかに選択肢がなかったわけだ。
さて、箱から取り出してiMacの電源ケーブルを本体に指し、電源につなぐ。左下裏にある電源スイッチを押してマシンを立ち上げると、いつもおなじみの起動音に引き続き「ようこそ」ムービー。ワイヤレス・キーボードとマウスには開封時にすでに電池(Energizer製)が入っており、本体とペアリング済らしい。素晴らしい配慮。画面での指示に従って、それぞれの電源を入れ、マウスをクリックしたりしていると、すぐにiMacが認識してくれる。
このあたりの手順は、同梱の説明書"Everything Mac" に書いてあるので、読みながら進めれば良い。
続いて、設定アシスタントが起動する。移行元の選択肢を聞かれるので、Time Machine のバックアップ・ファイルを選んだ。この時点までにLANも検出し、パスワードを入力すればすぐつながって、ネットワーク上のNASが見えた。簡単簡単。
今回の場合、NASの中には移行元の2つのHDDそれぞれに対応したボリュームがあって、システム等に相当するボリュームを指定すると、次のステップに進む。移行対象とするファイル(ユーザー、設定、アプリケーションetc.)の選択肢が画面に現れ、容量の計算を始める。必要なものにチェックを入れ、いらないもののチェックを外し、あとはクリックして移行が終わるのを待つだけだ。
まあ、長いあいだ待つことになるんだが。今回、システム等のボリュームからの移行ファイルはトータルで200GB未満だったが、4~5時間はかかった。
移行が終わると、登録画面。名前、住所、メールアドレスなどを記入してAppleに送信。その後、移行元環境で見慣れた画面で立ち上がる。
ここまでで、気づいたこと。
・TimeMachineのバックアップファイルから移行するというのは、バックアップファイルを使って環境を復元するのとは異なる。必要な設定やアプリ、ドキュメント等を抽出して移行するだけなので、TimeMachineのバックアップファイルに合わせてOSまで10.6⇒10.5に戻るんじゃないかと心配していたが、杞憂であった。
・無線LAN経由(しかも、最新の規格ではない)で作業したので、時間がかかる。最初は10時間、とかいって脅された。TimeMachineの初回バックアップも無線では大変キビしくて、有線でLAN接続したのを思い出したが、後の祭りだ。今回のようにiMacにNASを直付にすることができない以上、どうしてもネットワーク経由で移行することになる。電源を入れてまもなく、無線で簡単にネットワークに入れてしまったので、嬉しくなっちゃってついつい無線のまま作業に入ったのは失敗だった。
・Time Machineバックアップを使ってiTunesライブラリ用のHDDもiMacに移行しようと思っていたが、これは、あとで別途行う必要がある。Time Machineが作ったバックアップ・ファイルは、当たり前だけれども、2つの異なるHDDがそれぞれディスクイメージになっているから、移行アシスタントではiTunesライブラリ用のHDDの方を選択できない。(結局、いろいろ考えて、このiTunesライブラリのボリュームは、iPodクラシックを外付HDDとして使い、本体から丸ごとコピーした。)
・今回選んだキーボードがUS配列なので、最初に電源を入れて認識させるとき、キーボード/入力選択の画面でついつい「US」を選んだが、これは失敗。ここで「ことえり」を選んでおかないと、スタートアップの最終段階で出てくる製品登録画面で日本語が使えないので、ちょっと焦る。まあ、その場合、あとで登録するだけのことなので、そこまで焦る必要はないんだけど。でも、ほら。一応。
多分、続く・・・週末にメモリーを16GBに増設予定。
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