2011/09/05

"The Man with No Name" 3本揃った!


円高に負けて購入した北米盤BDが何枚か届いた。今回届いたものの中にあった2本と、前から持っていた1本で、セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウエスタン三部作が揃った。並べてみると、なかなか壮観。

1)Fistful of Dollars (『荒野の用心棒』)
2)For a Few Dollars More (『夕陽のガンマン』)
3)The Good, the Bad, and the Ugly (『続・夕陽のガンマン地獄の決斗』)

この三本、明確にシリーズと意識されて作られたわけではないけれど、ポンチョを身に纏って葉巻を加えたイーストウッドのキャラクターが作品中、あだ名で呼ばれていて本名不詳であることから "The Man with No Name" 三部作と呼ばれている。

3本セットはしばらく前から出ていたようだが、先に単品で出た "The Good, the Bad, and the Ugly"を買っていたので、それ以外の作品がバラ売りされるのを待っていたんだよね。

さて、台風が来るっていうので出かける予定を取りやめていたこともあり、週末に今回新しく届いた"Fistful of Dollars"と"For a Few Dollars More"を見た。

国内用のプレイヤーでかけると、両方とも日本語で警告文などが出るのだが、本編に日本語字幕や吹き替えは入っていない。あれ、"The Good, the Bad, and the Ugly" は入っていたような気がするんだけどな。まあいいや。

内容は、正直、僕なんぞが説明するまでもないのだが、一応書いておく。

"Fistful of Dollars"は邦題『荒野の用心棒』が全て言い表しているように、黒澤明『用心棒』の翻案。流れ者が町に現れて、悪党の2大勢力を敵対させて壊滅させるというものだ。100分程度の尺でタイトにまとまっていて面白い。この映画、僕の世代の映画では『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart II, III』で引用されているのが有名。『Part III』の決闘シーンは本作へのオマージュであり、パロディだ。

"For a Few Dollars More"は、2人の賞金稼ぎが時に協力しあい、ときに裏をかきながらも札付きの悪党一味を追うという話。前作より長い130分くらいの尺になっている。イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフがダブル主演という感じになっているのだが、イーストウッドのライバル・キャラクターを演じているリー・ヴァン・クリーフがものすごく格好いい。登場した瞬間から心を奪われる佇まいだ。ひとつの町で完結した前作より、スケールも大きくなっている。もちろん、予算がアップしたからだろう。どちらかというとこっちのほうが好きだなぁ。

せっかくだから「3本立て」にしようと思ったんだけど、"The Good, the Bad, and the Ugly"は今回は見返すのを断念。だって、これ2時間40分くらいあるんだよ!隠された財宝をめぐってタイトルどおりに3人の男が争う話で、この3本の中では間違いなく一番の大作で、米国で一番人気があるのもこれのようだ。

3本目を見る代わりに、西部劇気分でワイルドなチリを作って夕飯のおかずにしてみた。まあ、そういう気分だったということで。

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