2011/04/11

『リーサル・ウェポン』シリーズ(1987-1998)

震災直後の「買い占め」が問題視されていた頃、同じ買い占めでも人様の迷惑にならないだろうと、タワレコの棚に残っていた『リーサル・ウェポン』シリーズ(BD)をまとめ買いした。いずれも初見は劇場。1~3はLDで持っていたが、4を買うのは初めて。

このシリーズ、ご存知のとおり、キャラクターの成長とキャラクターの増加に合わせて、重心がどんどんコメディ寄りになっていき、アクションも派手でコミック的になっていく。久しぶりにシリーズ通しでみたが、映画の感想は昔と同じ。

1(1987):刑事コンビもののアクション映画として面白い。
2(1989):刑事コンビもののアクション・コメディ映画として面白い。
3(1992):オープニング・クレジットがかっこいい。
4(1998):エンド・クレジットが和む。

最初の2本に比べると3本目から出来が落ちるのは衆目の一致するところだが、この3本目のオープニング・クレジットが大好きだ。黒背景に生き物のように這う炎。これは、住宅建設現場でのクライマックスが炎に包まれることを暗示するものだ。クラプトンのギターにスティングの渋い歌声がかぶる。走る炎が「3」の数字に燃え上がってタイトル。・・・これ、シリーズ中でも最高にかっこいい瞬間。劇場でみたとき興奮したのを覚えてるけど、この映画、残念なことにそこが最高到達点で、その後はどんどん盛り下がっていってしまう。まあ、ギブソンとレネ・ルッソが傷跡自慢で盛り上がるシーンも悪くはないんだけどさ。

4はジェット・リーも楽しいけれど、作品そのものがおまけというか、カーテンコールである。だから、その最後を飾るエンディングが一番。同窓会的な雰囲気がよく出ていて、文字通り和むのだ。

ところで、2と3で脚本にクレジットされたジェフリー・ボームという脚本家、最近聞かないなぁ、と思っていたら、50代半ばで2000年にお亡くなりになっていたとは知らなかった。娯楽映画の良い書き手だと思っていたのに。残念。

BDとしては、1、2の画質はあんまり良くない。1はDVDで出ていたというディレクターズ・カット版じゃないというのもちょっと残念。4のディスクに入っている、ダニー・グローヴァーがホストになって過去4作の舞台裏や名場面を振り返る特典がちょっと楽しかった。

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