個人的な事情で映画を全然見ることができていないので書くこともないや、といった感じではあったのだが、移動中の飛行機の中でこの間に見逃していた映画を含めて何本か見たので備忘録として残しておく。
まあ、安座席の小さな4:3アスペクトの液晶スクリーンで見たのなんかは「映画を見た」といううちに入らないんだけどね、正直。
・Men In Black 3
新作をよそに真っ先に見てしまった。短くて気が楽だし。ずいぶん久しぶりに作られた続編だが、ノリは昔のまま。ジョッシュ・ブローリンがトミーリー・ジョーンズの若いときに見えてくるんだから、この男はすごい。終わりにかけての展開は、予期していなかっただけにほろりとさせられた。まさか、ね。
・Rock of Ages
80年代ロック既成曲をパッチワークにした、いわゆる「ジュークボックス」ミュージカルのひとつ。ミュージカル好きではあるが、この手の安易な作品はあんまり好みではない。主演の(はずの)若いカップルを差し置き、ベテラン脇役たちが楽しそうに怪演。トム・クルーズは笑える。
・Brave
「メリダとおそろしの森」。ピクサー作品を劇寿で見逃したのはこれがはじめて。作品の舞台や、ピクサーとして初めての女主人公(しかも人間!)であることなどから違った期待をしていたのだが、スケールが小さい、中途半端な母娘ものだった。できの悪いディズニー映画みたいでがっかり。
・What to Expect when You're Expecting
緩く関係する複数カップルが妊娠・出産を期に経験する心の揺れや悩みなどを描くコメディタッチのドラマ。同名のベストセラーをネタにして脚色したらしい。こういう成り立ちの作品にうまいものはあんまりないけど、これもそんな感じ。でもキャストが豪華。キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、アナ・ケンドリック、エリザベス・バンクス、デニス・クエイド、クリス・ロック、(Gleeの)マシュー・モリソンなどなど。 日本では未公開だな。
・Seeking a Friend for the end of the world
これは、あまりハリウッド映画調ではないユニークな1本。スティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイ主演の、一応、ロマンティック・コメディというか、コメディ・タッチのドラマ・・・なんだけど、なんと、舞台設定が普通ではない。隕石の衝突が避けられず、地球上の全生命体が数日後には死滅することが確定した世界!そんななか、主役の二人が出会い、旅をし、惹かれ合っていくロードムービー風の作品に仕立てているのが面白いところ。「人生最後の数日を誰と、どう過ごすのか?」、地味で静かだけど、こういうの好き。
・People Like Us
トランスフォーマーやスタートレックの売れっ子脚本家の片割れ、アレックス・カーツマン監督作。父親が死んだが、自らには相続するような遺産も残されなかった代わり、ある女性とその幼い息子にちょっとした大金を渡すよう遺言があった。その女性というのが、存在すら知らなかった姉だった、という話。クリス・パインとエリザベス・バンクス主演。ドタバタ・コメディではなく、クリス・パイン演ずる主人公の成長を描くドラマとして作られている。まー、普通。脚本には監督本人と、いつものコンビ、ロベルト・オーチーがクレジットされている。こういうのも書けるよ、という挨拶代わりの作品だろうか。
・Safety not guaranteed
タイムトラベルに同行する仲間を募る新聞広告を見た雑誌のライターが、ことの真相を探って面白い記事にすべく広告主を探し出すのだが、この男、悔いた過去を改めるべく、日夜真剣にタイムトラベルの実行に向け計画を進めているような振る舞いである。いったいこの男は狂っているのか、それともなんなのか、という話。かなり面白い。この映画の終わり方には既視感があるが、それゆえに愛すべき一編になっているんじゃないか、と思う。ロマンティック・コメディ?SFi? あんまり見覚えのない顔ばかり出ている低予算作だと思うけど、好きだなー、こういうの。
・Safe
ジェイソン・ステイサムの。疲労とジェットラグのせいで途中、寝落ち。ちきしょー、面白くなりそうだったのに。